大富豪家2.0の日記全体に公開

2005年05月24日
15:31
 絶対音感
のアンケートやコミュが結構盛り上がっている。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=1042207
http://www.100q.net/100/question.cgi?que_no=51
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=1009312
即興能力と絶対音感は関係ないというのは納得できるのだが、意外なことも判明した。

* 絶対音感があるという人でも、せいぜい2〜3音しか聞きわけられない人も多い
* 「ドレミファソラシド」の音階で「ドシラソファミレド」と歌うのは難しいらしい。

絶対音感があれば何音でも聞き分けられるのかと思っていたのだがそうでもないらしい。私の場合は密集した不協和音でない限り何音でも聞き分けることができるし、「ドレミファ」の音階で「ドシラソ」と歌うことの何が難しいのか全然わからなかった。

私は口笛と鼻歌とピアノを同時に演奏できる(口笛でドレミファを鳴らしながら鼻歌でドシラソと歌うことも簡単にできる)人間なのでちょっと特殊かもしれないが、絶対音感を持って音楽をやってる人々ですらこの程度なのであれば、あまり音楽をやらない人がシンフォニーなどを聞いているとき、ちゃんと全ての音が聞こえているのか疑問に感じられてしまう。ポピュラー音楽でもベース音をちゃんと聞いている人はあまりいないようだし再現できる人はさらに少ない。実は音楽をちゃんと聞いている人はものすごく少ないのだが、あたかも誰でも充分楽しめているように宣伝したり教育したりしてるんじゃなかろうか。ひょっとすると、コントラバスをちゃんと聞いてないピッコロ奏者とかクラリネットをちゃんと聞いてないコントラバス奏者みたいな演奏家もゴロゴロしていて、全部ちゃんと聞いてるのは指揮者ぐらいだったりするのだろうか。

ちなみに私は色盲だから紅葉とかの美しさが全くわからないのだが、紅葉の季節は山に行く人も多いしなんとなく紅葉を楽しもうという気分になる。音楽の場合もそんなもので、なんとなく楽しい気になってるだけなのかもしれない。味覚の場合も同じようなことが起こっているのかもしれないし、普通に思われているよりも感覚のバリエーションははるかに広いのかもしれない。
 

コメント    

2005年05月24日
16:11
おごちゃん
テレビ屋時代に、機器は厳密に調整してました。複数テレビカメラを使う時には、全く同じ色合いに合わせます。チャートをワイプで入れたりして、本当にぴったりに合わせました。素人がぱっと見に区別がつかないどころか、プロがしっかり見ても区別つかないくらいに追い込みます。

最初は「そんなことしなくても」と思っていたのですが、この辺の合わせ込みが不足していると、やっぱり「安っぽい映像」になってしまうのです。素人でも「なんとなく変」って気がついちゃいます。

そのように、「判別できる」ということと、「合わせた時に違和感がない」ということは、また別のことなのではないかと思うのです。
2005年05月24日
16:22
iToooooooooooooooooT
「コントラバスをちゃんと聞いてないピッコロ奏者とかクラリネットをちゃんと聞いてないコントラバス奏者みたいな演奏家もゴロゴロしていて」

↑私の知人の職業クラシック音楽演奏者を見る限り、実際にいそうな気がします。

仮に「ちゃんと聞く」ようになったとして、それが演奏レベルを向上するのかは、私にはわかりません。
むしろ「細部までちゃんと聞けない」ことにも利点があるかもしれないですし…
2005年05月24日
16:50
zokkon
>あまり音楽をやらない人がシンフォニーなどを聞いているとき、ちゃんと全ての音が聞こえているのか疑問

いやー全然聞こえてないですよ。わが身をふりかえってみれば。
ただし、情報としては受け取っていながら言語化とか分析とかは無理、ということかもしれません。だから素人はせいぜい「なんとなく変」ぐらいのことしか言えないということでは。
2005年05月24日
17:28
shelarcy
指揮者の方に完全な絶対音感持っている人がいて、オーケストラの人達が指揮者を試すためにわざとずらした音程で演奏しようとして息をすった瞬間に気づかれた、っていうようなエピソードがあったような。

あとは絶対なのか相対なのか分かりませんが、マーラーの交響曲が耳コピできる人とか。
2005年05月24日
17:29
みなっち
> * 「ドレミファソラシド」の音階で「ドシラソファミレド」と歌うのは難しいらしい。

当方、何の苦も無く歌えますが、音痴につき音外しまくり ^^;
2005年05月24日
17:37
おぎの
シンフォニーきいてても全部の音はわかりませーーん。描かれた絵を見てどの絵の具が何%使われてて、とかを当てる作業に似ていて、音感に優れた人がどうやって聴きわけてるのか皆目見当がつきません。
2005年05月24日
17:55
> * 「ドレミファソラシド」の音階で「ドシラソファミレド」と歌うのは難しいらしい。

わたしはこれやるの すごく苦しいです。「“こんにちは”を母音をズラして“かんぬてひ”と言え」と言われるのと同じくらい違和感あります。

[はじめてのおつかい]の主題歌で「どーれみーふぁーそーらしーどー どーしらーそーふぁーみれーどー」という歌詞がありますが、トニックがGで、聞いてて違和感満載です。

> ちゃんと全ての音が聞こえているのか疑問に感じられてしまう。

物理的には聞こえていても、音の構成展開として理解するのは無理だと思います。分解能が足りないというか。

−−−−−−−

私は楽器の音はすべて「どれみ」と喋っているように聞こえますが、基準音がなければチューニングのズレは分からないので、絶対音感とは言わないかも。分解能は半音の半音程度。
2005年05月24日
18:48
Mike
全部の音をちゃんと聞いているかと言われると、もちろん聞いてないと断言(?!)できます。
 絶対音感はありませんが、音がずれると、あっ変だなと気づくこともあります。
 音楽は楽しみ(聞き)ますが、ほとんど演奏はできない人間の一例です。
2005年05月24日
20:29
Archaic
プロの指揮者のコンクールには指揮をしながらスコアと違う演奏(音)を指摘するというテストがあります。
全部の音を把握、聞き取ることが出来るというのは一応指揮者としての条件といえると思います。
全部聞き取れることと絶対音感とは勿論同義ではありません。
聞き取れても絶対音感の無い人もあり、ですし、その逆もあります。別の問題ですね。

絶対音感というのはピッチ把握というようなものかもしれませんね。単音の聞き取りでも確実に聞き取れれば絶対音感といいますね。

密集した不協和音でも聞き分けられる人、いますよ。大変そうですね聞こえすぎるというのも。
2005年05月24日
20:35
しおざわ
合唱をやっていた私の先輩は、「絶対音感を持っているやつは、ハーモニーよりも自分の音で歌うからダメだ」なんて言ってました…。

> 実は音楽をちゃんと聞いている人はものすごく少ないのだが、あたかも誰でも充分楽しめているように宣伝したり教育したりしてるんじゃなかろうか。

どうなんでしょ。絶対音感を持っていない人でも楽しめる音楽のほうが、一般人にはいいんじゃないでしょうか、…と思う絶対音感のない私。

もちろん、絶対音感がないとまったく楽しめない音楽というのもあると思います。シェーンベルクなんかは、絶対音感がないと結局分からないみたいですし…。

> 全部ちゃんと聞いてるのは指揮者ぐらいだったりするのだろうか。

基本的には、それでかまわないんじゃないかと思います。絶対音感とは別の話ですが、打楽器演奏も自分の耳より指揮者の振りを信じないと微妙にタイミングがずれるといいますし。

あと、有名な指揮者でも録音してそれを聞きなおして修正したりする人もいるみたいです。録音を聞きなおすと分からなかったことが分かるということだそうで、「全部」聞けているという場合、「全部」の定義も難しいですよね。

もしかして、絶対音感のほかにも、絶対和音感とか、絶対音量感とか、絶対音質感とか、絶対リズム感とか、いろいろあるかもしれません。
2005年05月24日
23:33
gachoon
ウクレレバンドでベースやってる私は、自分の楽器だけでいっぱいいっぱいであります。
2005年05月25日
02:11
みまぞう
音楽は、生産者側には「ぜったい」いなくて、消費者側の末席を汚している私です。音程もさることながら、リズムということがわからない。そういうわけで、音楽って、メロディやアレンジは理屈なく感情に食い込むところがあるのですが、決して高い解像度ではうけとめることができてはいないのです。すくなくとも、これまでそうしてきたわけではないと思います。

でも、増井さんのような人から音楽を大きな規模で端から端までとらえて再構成することができるという話を聞くと新たな視点がいまさらながら開けます。こういう議論は、(こっちも私の専門ではないが)ペインティングでいえば、ここはどの絵の具とどの絵の具をまぜて、どんな筆使いで描いたのか、なんてレベルの議論なのかとも思います。(絶対色感はないそうですねというのは違う話か...。)

モネの絵は、解像度を高くしてみても仕方がなくて、でもフェルメールやマグリットは解像度を高めてみることが面白い。ブリューゲルはどうか...。音楽の世界にも結局そんなところもありそうです。

あと、増井さんの話ではオーケストラベースの音楽は音を「楽器を基底ベクトルにして張られた線形空間だ」的な構築の仕方をしているようですね。そうだとすると、普通の世界のナマオトは原音の基底にあたるものが無限個あって、構成的な人工空間とはまた違いますね。どんな風に聞こえ方がかわるのだろう?解像度の低い私には、(コンサートやCDから流れる)音楽も(駅のプラットフォームや雑踏のような)生活音も(誤解を生みやすい表現ですが)それほど違うものに感じられないように思います。音楽を構成する側にいるひとにはそうでない世界が感じられるのでしょうね。料理を食べる側と作る側のようにコンシューマーとプロデューサー側という意識の差というところも、感じ方を変えるものなのでしょうね。
2005年05月25日
05:17
Archaic
>しおあざわさん
ハーモニーをあわせるには3和音の第二音を少し高めにとると上手く響くので、そういう微調整ができる、耳で周辺の音をききながら歌える人が必要になります。
そういう意味で絶対音感はあまり向いていないのかもしれませんね。本当に微妙なあわせなのですが、とても大事ですから。
2005年05月25日
15:28
大富豪家2.0
> 3和音の第二音を少し高めにとると上手く響く

平均率の3度は純正調の3度よりかなり高いので低目にとるといい、というのなら納得できるのですが... どんな3和音でもこういう性質があるんですか?
2005年05月25日
16:06
i16(愛一郎)@一陽來復
12平均率のドレミファになっちゃった人がインドのオクターブを52分する音階みたいのは全然駄目なんですかね。
絶対音感のそれぞれの絶対が全部違ったりするに違いない。。。。色々あるなら統計でも取るしかないですか。

女性のカナリの割合が4原色だというのをどっかで読んで驚いた覚えがある。

明日放電集会。初期のRCサクセションのTVKテレビのライブDVD買っちゃったからBGVかなー。
でもなんかネタが来たらそっちで。。。(^^
2005年05月25日
16:21
大富豪家2.0
> 女性のカナリの割合が4原色

神経回路的にこれはありえないんじゃないっすかね?

> 明日放電集会

引っ越しなので行けないっす...
2005年05月25日
16:27
くるとん
この本、読んだことありますか?

「絶対音感」最相 葉月 著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4094030662/

 私は特に訓練受けたわけじゃないですが
この本を読んで歴史的にC=440Hzすら固定ではない
という事を初めて知りました。
2005年05月25日
17:08
大富豪家2.0
あります。知人が登場してたり。
http://www.hondana.org/C1FDB0E6/4094030662.html

本棚.orgの書評にも書きましたがこの本は全然信用できないです。「バカの壁」と同様、タイトルで売れた本なんでしょうね。
2005年05月25日
17:34
くるとん
読んでおられたのですね。
著者も「絶対音感」という言葉が
印象に残って調べはじめたそうですから
専門化ではないんですよね。

全然信用できないという
具体的なポイントはどのあたりですか?
2005年05月25日
17:35
しおざわ
女性の4原色の話を聞いたことがあったので調べました。

http://www.brh.co.jp/experience/seimeisi/12/ss_2.html

ヒトの赤の視物質には多型が見つかっており、180番目のアミノ酸がセリン(Ser )とアラニン(Ala)の男性が6:4の割合でいる。それら視物質は吸収極大波長に差があり、同じ景色を見ても、じつは見ている色合いは微妙に異なることになる。女性(XX)の場合はもっと複雑である。この赤を感じる視物質の遺伝子はX染色体にあるので、2本のX染色体をもつ女性は、2種類の赤の物質が同時にはたらいていることも考えられる。そのような女性は、青、緑と2種類の赤という4色性の色覚をもつことになり、より繊細に色を区別していると想像される。

http://www.rui.jp/message/07/11/49_c138.html
http://www.ne.jp/asahi/mc/minatomachi/color-sense.htm
2005年05月28日
16:46
Hiro
> > 3和音の第二音を少し高めにとると上手く響く

> 平均率の3度は純正調の3度よりかなり高いので低目にとる
> といい、というのなら納得できるのですが... どんな3和音
> でもこういう性質があるんですか?

この続き聞きたいんですが・・・
2005年05月28日
17:17
iToooooooooooooooooT
「どみそ」の「み」を低くとると、美しい周波数比…確か1:1.25:1.5になるんだったような気が。(違ってたらすみません。)

短調の和音「らどみ」の場合は、2番目の音「ど」は、逆に高くとりなさい、と高校の吹奏楽の顧問に習いました。周波数比はわかりません。
2005年05月28日
21:45
びすけっと
昔,平均律の計算をしたことがあったので,自分の日記に書いておきました.
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=19196126&owner_id=79891

僕は絶対音感はないですが,音を聞き分けられます.一度曲を聴いたら,ベース進行とメロディと対旋律は,それぞれを鼻歌で歌うことはできます(同時には出来ません...).
2005年05月29日
05:00
i16(愛一郎)@一陽來復
僕が昔読んだのは「ゼロビートの再発見」昭和58年に出たらしいのでたぶんその頃買って読みました。今は出版社を変えて復刻版が出ています。音律関係について解りやすく説明されていました。PC(あるいはもしかしてマイコン?)で音を出そうとしてた頃だったこともありたいへん興味深かった。当時は夢物語だった気がしますがしばらく前からデジタルシンセやデジタルピアノで調律が変えられるのが多いですよね。12平均率と古典調律法のいくつかはプリセットで、物によってはそれ以外の調律も12音それぞれについて個別にオフセットが掛けられるようになっていて。とはいえこれはmidi縛りの話で、12音音階を離れて波形を直接いじって編集するようなやりかたへ進んでしまう場合には44.1kHzサンプルの16ビットステレオつまりおよそCDから出せるあらゆる音は全部出せちゃう(編集時の分解能はもちろんもっと上げることも簡単であるしCD形式にしなくて良い場合は高分解能のまま演奏鑑賞することも出来る)