モバイル文字入力手法情報

「漢字/文字入力システム関連情報」というページでしたが、 タイトルを変えました。
間違い等あればmasui@csl.sony.co.jpに 御連絡いただければ幸いです。
ペン入力論文リスト, 入力方式論文リスト POBoxホーム

更新履歴 / News

レイアウト変更

ソフトキーボードのレイアウトをペン端末向けに最適化する話

Funadyレイアウト
QuickWriteという英語版予測入力ソフトで使われている。

Metropolisレイアウト
IBM AlmadenのZhai氏による
■ INTERACT2001(7月/早稲田)で発表

Fitaly.com, Fitaly for Palm
Qwertyより移動が少なくて速いらしい
「FITALY」の文字が見える
Instant Textという予測入力手法(POBoxに似ている!)で使用

S. MacKenzieのサーベイ

文字認識

式神/布目 by AXE (2001/2/23追加)
Linux VR(NEC Mobile Gear上のLinux)で動く文字認識エンジンらしい

テンキーなど、少数キーを使うもの

一ニと12 (2001/10/24追加)
12個のキーの二度押しにより、かなもASCII文字も入力
iアプリのデモ

FrogPad (2001/9/21追加)
シフトキーを使い、片手ですべて入力する。

Wootte (2001/8/13追加)
Palmでポケベル風入力をサポートするものらしい

IUEOキー配列 (2001/6/18追加)
百名氏の考案

MessagEase (2001/6/8追加)
1〜9のキーを2度押すとa,eなどの頻出文字を入力でき、 1,2,3などのキーを押した後で5のキーを押したり 5のキーを押した後で1,2,3などのキーを押すと 非頻出文字を入力できるらしい。
Palm版ではスタイラスをスライドさせることにより入力可能。

HoriKeys (2001/2/26追加)
テンキー端末の傾きでQWERTYキーボードの位置(左/中/右)を選択しながら 文字入力を行なう方式。慣れると速そう。
ムービーが公開されている。必見。

WordWise (2001/2/7追加)
T9と同様、何度も同じキーを押さずに文字を入力
「1」キーを「補助キー」として使う。
開発者による論文
CHI2001に投稿して 落とされた模様。 ユーザ評価してないからだろうと思う。 エラー率などについてT9との詳細比較を行なっている。
Chicago Tribuneの 紹介記事
CNET記事
“C”, “E”, “H”, “L”, “N”, “S”, “T”, “Y” が「2」〜「9」キーの代表文字となっており、 補助キーを押しながら「2」〜「9」キーを押すとこれらの文字が入力される。
補助キーを押さずに「2」〜「9」キーを押すと上記以外の文字が入力される。 曖昧性があるが だいたい当たる。
「補助キー」を「気合い」と考えると、 気合いを入れてキーを押すと代表文字が入るという雰囲気になるのかもしれない。 面白いかも。

11by11 by 株式会社ニィス (2001/2/7追加)
子音と母音を順番に入力する
CUTキーとほとんど同じに見えるが...

TagType
日経(2001/1/13)で紹介されていた。 50音の行と段を順に選択するというよくある方式なのに 何故か大きく紹介されていた。 発売すらされてないのに何故??
2001/1/27の夜、たまたまNHKラジオを聞いていたら 「ポストペット」を作った八谷氏というのが出てきて このキーボードの話を延々としていた。 アーチストの山中氏という人がデザインしたとかで、 有名人が関わっているために大きくとりあげられたもののようである。
ニュース記事

Thumbscript
毎日の記事
デモ
Palm版

■ T9
Tegic Communicationsという会社が 開発した入力法で、TIの Avigoという 携帯端末や一部の携帯電話で使われている。 Pilot版やWinCE版もある。
電話のテンキーにアルファベットを3文字ぐらいずつ割りあてて それを使って単語を入力する。
曖昧性があるわけだが、最も確率の高い単語が入力されるので 間違えることはほとんどない。 しかしPOBoxと異なり、全ての文字をタップする必要が あるようである。
日本語版 に関する記事 (ZDNet 2001/2/7)

Touch Me Key
子音だけ入力すると候補が並ぶ。 予測機能も入っている。
T9やEZiTextと似ている。
Prediction by Partial Match (PPM)法により次単語予測

■ eZiText
Zi Corporationという会社が 作った方式らしい。
予測を行なう点がT9と異なるのかも。
日本語版登場 (2001/8/21)
SHK
杉本 正勝. 片手操作キーカード(SHK)による日本語入力. 情報処理学会モーバイルコンピューティング研究会研究報告 Vol. 97 No. 54 pp. 1-6, May 1997 .
Palm用は SH-Keysという名前で 販売されている。
SHKの入力手法を世に出すためにハードを開発したのに、 Palmのドライバの出来が悪いらしく、 Com-Jimのような入力手法と組み合わせて使われていることが多いらしい。 開発者としては残念であろう。

ミサワホームのCUTKEY
下部の子音と上部の母音を組みあわせて入力
子音を2回押してから母音を押すと濁音になる
ドコモのGFORTに採用されている。(2001/1)

富士通のキーボード
■ 小野式2ストローク入力
小野 勝康. テンキーによる日本語入力 --2タッチ50音配列を実現--. 情報処理学会ヒューマンインタフェース研究会研究報告 Vol.98 No.22 pp.49-54, March 1998.
2キーストロークで50音を入力する。 ひとつめのキーに対してふたつめのキーの方向で区別する。 (Quikwritingに似ているかもしれない)

速記的アルファベット入力

たこ配列Apprentice's Pen
Quikwritingのように文字入力する手法らしい

ThumbSync
スティックで文字入力

a,bのストローク
Neopad
Octaveと同様に、字形の組み合わせで文字を入力していくもの。
Octave
Quikwritingのようなペンストロークを使う予測型入力手法。 ペンを8方向になぞって 字形で文字を選択していくと候補単語が予測される。 正しい単語が予測されたところでペンを離す。
Quikwriting
← ``the''と入力しているところ。ペンの領域間移動で文字を選択。
  • New York UniversityのKen Perlinによる。
  • T-Cube/ Unistroke/ Graffitiより何倍も高速とか言っているが本当だろうか。
  • Ken Perlin. Quikwriting: Continuous Stylus-based Text Entry. In Proceedings of UIST '98, 215-216, Nov. 1998.
  • ずいぶん宣伝していたが、その後どうなったのだろう。
Cirrin
←"finished"と入力しているところ
  • Georgia TechのClassroom2000プロジェクト等で使うつもりらしい。
  • Jennifer Mankoff and Gregory D. Abowd. Cirrin: A word-level unistroke keyboard for pen input. In Proceedings of UIST '98, 213-214, Nov. 1998.
■ T-Cube
  • パイメニュー風に1ストロークで文字を入力する。
  • Dan Venolia and Forrest Neiberg. T-Cube: A fast, self-disclosing pen-based alphabet. In Proceedings of the ACM Conference on Human Factors in Computing Systems (CHI'94), pp. 265-270. Addison-Wesley, April 1994.
  • Newton版 T-Cube
■ Unistroke
  • David Goldberg and Cate Richardson. Touch-typing with a stylus. In Proceedings of ACM INTERCHI'93 Conference on Human Factors in Computing Systems (CHI'93), pp. 80-87. Addison-Wesley, April 1993.
  • 開発者のページが見つからないが、 Andre MeyerのSIGCHI Bulletinの記事とか Buxtonの論文とかで 紹介されている。 下図のような連想で覚えればよいのだそうである。
  • Newton版 Unistroke
Graffiti
  • Zoomer, OmniGo, Pilot等で採用されている一筆書き文字認識。 Unistrokeよりも実際のアルファベットに近い。
  • このページによると、「辞書を使ったら認識率が上がると思うでしょ。 でも辞書なんか使っても侯補がいっぱい出て大変だし、 辞書に入って無ければどうしようもないし、 辞書引きなんかしてたら重くてしょうがないでしょ。」 とか言っている。富豪感覚が足らないと思う。
Gesture Mosaic
  • 多セグメントLEDのような印の上にジェスチャを この図のようにマッピングしている。
White Wash
  • Newton用の1文字認識ウィンドウ。別の侯補が常に出てるので間違えたとき直しやすいらしい。

特殊入力装置

いろんなキーボードのページ(Typing injury)
BAT, DataHand, Twiddler
Alternative KBs & Input Devices
VKB (2002/5/24追加)
赤外線で3次元位置検出をする技術にもとづくらしい。 OTMのVPenと同じように ドップラー効果を使っているのだろうか。
ZDNETの記事
CNETの記事

TouchStream Stealthキーボード

キーボードにもマウスにもなるらしい。

SenseBoard
MatiasとMacKenzieのHalf-Qwerty

Matias氏は HalfKeyboard というところで商品化している。 Palm用などいろいろなものを作っているようである。 特許をとったのだとMacKenzieは言っていた。

■ エイ・エス・インタラクティブの木管楽器キーボード
  • ASCIIのニュース
  • 『Piccolo Mouse』と『WoodWind Keyboard』。WindowsWorld'98(98/7/2)で展示。
AlphaGrip
■ 福本氏のFingeRing

一般的日本語入力手法については 狩野氏のブックマーク力野氏のページを 見るとよいと思います。

かなの効率的入力 (拡張ローマ字, 特殊配列)

iuTAP
mとi, rとuで同じキーを使うことにより12キーでローマ字を入力
「い」は「yi」、「う」は「wu」で入力し、それ以外は普通にローマ字入力

AZIK by 木村清氏
拡張ローマ字
木村氏作成の いろいろな日本語入力体験コーナーで、下記の方式も含め体験できる。

近藤氏@九大の手法
ローマ字変換テーブルの工夫によりストロークを減らす
「KJ」→「きゃ」, 「KQ」→「きゅ」, 「HJJ」→「ふぁ」, 「x」→「っ」, etc.

ナラコード
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■ 親指シフト(Nicola)
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M式キーボード
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■ SKY配列
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「花」配列 by 富樫氏
「中指シフト」式。

チョイ入力 by 増田氏
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その他 漢字入力手法など


Up$Date: 2002/07/08 03:10:25 $ Toshiyuki Masui @ Sony CSL