ストトン表記による楽音生成 by 増井俊之

ストトン表記とは 「トットトタタトトスットントン」とか 「ソミミーファレレードレミファソソソー」などといった カタカナ音符で楽音を表記する手法です。

表記規則

「ド」「レ」「ミ」... 音符の表現
「ッ」 休符
「ー」 音を伸ばす
「#」「b」 前の音を半音上下
「^」「_」 オクターブ上下

ストトン表記お試しページ

ストトンMIDI変換ページ で実際にストトン表記をMIDIや着メロデータに変換して 音を聞いてみることができます。

御意見などは増井までどうぞ。 掲示板もあります。


ストトン表記を使用したDTMソフト

ストトン表記を使用した サクラ というDTMソフトがあります。

Perlによるストトン音楽

midi.pl / mld.pl Timidity++t2mf を使うことにより、 Perlのプログラム内でストトン表記を用いて MIDI/MLDファイルを生成して音を出すことができます。 for文などを使って繰り返しを表現したり、 &parbegin...&parendを使って 複数音の同時生成を表現したりすることができます。
% donguri | t2mf | timidity -id -

#!/usr/local/bin/perl
# どんぐりころころ
require 'midi.pl';
&prologue;
&inst(1,'Acoustic_Grand_Piano');
&inst(2,'Acoustic_Bass');
&channel(2);
&play("__");  # ベースを2オクターブ下げる
&parbegin;
    &channel(1); # ピアノチャンネル
    &serbegin;
        &play("ソッミミファミレド");
        &play("ソッミミレーーッ");
    &serend;
    &channel(2); # ベースチャンネル
    &serbegin;
        &play("ミッドドレレソソミミドドソーーッ");
    &serend;
&parend;
&parbegin;
    &channel(1);
    &play("ミミソソララッラ^ドド_ミミソーッッ");
    &channel(2);
    &play("ドドミミファファドファレレララソーッッ");
&parend;
&epilogue;
#!/usr/local/bin/perl
# フラクタル音楽!
require 'midi.pl';

sub expand {
    local($t) = @_;
    return if $t == 0;
    transpose($t);
    &play("ド");
    &expand($t-1);
    transpose(-$t);
    &play("ド");
    &expand($t-1);
}

&prologue;
&unitlen(50);
&inst(1,'Acoustic_Grand_Piano');
&channel(1);

&expand(8);

&epilogue;

Up$Date: 2000/11/06 21:32:22 $  Toshiyuki Masui @ Sony CSL
since 1999/6/9
Up$Date: 2000/11/06 21:32:22 $