- 著者
- 津田 久資
- タイトル
- 超MBA式ロジカル問題解決
- 日時
- 2003
- 出版
- PHP
- コメント
- 著者は高校の同級生で、
MBAを取得してボストンコンサルティンググループというところでマーケティングのコンサルを多数やってたらしい。
マーケティングの世界は、いろんな発想が必要だという点では研究者と似ているものの、
革新的なものを作る必要はないとか、
網羅的分析が重要だとか、
他人を相手にする商売であるとか、
理系の研究とは若干異なる頭の工夫が要るというところが面白かった。
この手の本の中では評判が良いらしい。
MECEに代表されるような、コンサルティングで使われている各種の網羅的手法は
研究におけるアイデア出しにも役立ちそうである。
MBAの勉強をしなくても
この手の手法について耳学問できたのはありがたかった。
学会の理事のような仕事はこういったマーケティング的要素が多いわけだが、
そういう仕事をしている人はもともと理系の研究者がほとんどなので、
この手の発想が特に得意とは限らない。
理事としてちゃんとやるためにはこのようなビジネス本で勉強する必要があるような気がする。
(2004/2/3 増井) - 概要
- 精緻な場合分けのことを「ロジカル」と言ってるようだ。言いすぎ?
- 内容
* 正しい問題解決とは
- 迅速に適用可能であること
- 具体的なものであること
- 問題解決の筋道が説明できること
- それが最もただし解決方法であることを説明できること
* 考え不足の「しまった」をなくせ = オリジナリティはなくてもかまわない
* 結論志向でいけ
結論志向レスだと...
- プランなし
- オープンクエスチョンが多い
- 御用聞き営業
* オープンクエスチョンは答えられない
e.g. 素人に「どんな機能が欲しいですか」と聞く
e.g. 「〜はどれぐらいですかね?」と聞く (〜ぐらいですかね? と聞くのが正しい)
* 情報が少ししかない場合でも仮説をもとに推論する。
情報が無いと思っていても意外と推論はきくものである
e.g. モンゴルの人口: 10万ということはないし1000万ということもないとすると?
♪「ボストンクラブ」の話... 仮設で値段設定すればよかった
* ゼロベース思考
- 既製の考えで目が曇っていることが多い
- 部外者の声に耳をかたむける
- チェックリストを活用する
* 拡散/収束を繰り返す
- 原因をできるだけ考えて、それらから絞りこむ
- 解決策をできるだけ考えて、それから絞りこむ
- 収束のためには定量化、判断基準を明確化する
♪ 網元の話... 何故網元は他社製品を採用したのか?
* MECE(Mutually Exclusive Collectively Exhaustive)という手法 by マッキンゼー
- 抜け/ダブりがないようにチェックリストを作る
* ツリー
- Whyツリー/Howツリー
- MECEで問題の原因や解決方法を細分化していく
* 戦略:
「競争優位性」が継続的に持続すること 特殊な技術があるなど
* 「フレームワーク」
- コンサルティング用語なのか
- 要はチェックリストのこと。まれにマニュアルのこともある
- いろんな軸.次元でチェックを行なうということか
- マーケティングの4P, 戦略策定の4C, マニュアルのPPM(ポートフォリオマネジメント), etc.
* 短文を並べて接続詞でつなぐと考えがはっきりすることが多い
- カテゴリ
- Business,
Recommended
ISBN: 4569628133
Category: Business Recommended
Comment: 著者は高校の同級生で、
MBAを取得してボストンコンサルティンググループというところでマーケティングのコンサルを多数やってたらしい。
マーケティングの世界は、いろんな発想が必要だという点では研究者と似ているものの、
革新的なものを作る必要はないとか、
網羅的分析が重要だとか、
他人を相手にする商売であるとか、
理系の研究とは若干異なる頭の工夫が要るというところが面白かった。
この手の本の中では評判が良いらしい。
MECEに代表されるような、コンサルティングで使われている各種の網羅的手法は
研究におけるアイデア出しにも役立ちそうである。
MBAの勉強をしなくても
この手の手法について耳学問できたのはありがたかった。
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学会の理事のような仕事はこういったマーケティング的要素が多いわけだが、
そういう仕事をしている人はもともと理系の研究者がほとんどなので、
この手の発想が特に得意とは限らない。
理事としてちゃんとやるためにはこのようなビジネス本で勉強する必要があるような気がする。
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(2004/2/3 増井)
Bibtype: Book
Contents: <pre>
* 正しい問題解決とは
- 迅速に適用可能であること
- 具体的なものであること
- 問題解決の筋道が説明できること
- それが最もただし解決方法であることを説明できること
* 考え不足の「しまった」をなくせ = オリジナリティはなくてもかまわない
* 結論志向でいけ
結論志向レスだと...
- プランなし
- オープンクエスチョンが多い
- 御用聞き営業
* オープンクエスチョンは答えられない
e.g. 素人に「どんな機能が欲しいですか」と聞く
e.g. 「〜はどれぐらいですかね?」と聞く (〜ぐらいですかね? と聞くのが正しい)
* 情報が少ししかない場合でも仮説をもとに推論する。
情報が無いと思っていても意外と推論はきくものである
e.g. モンゴルの人口: 10万ということはないし1000万ということもないとすると?
♪「ボストンクラブ」の話... 仮設で値段設定すればよかった
* ゼロベース思考
- 既製の考えで目が曇っていることが多い
- 部外者の声に耳をかたむける
- チェックリストを活用する
* 拡散/収束を繰り返す
- 原因をできるだけ考えて、それらから絞りこむ
- 解決策をできるだけ考えて、それから絞りこむ
- 収束のためには定量化、判断基準を明確化する
♪ 網元の話... 何故網元は他社製品を採用したのか?
* MECE(Mutually Exclusive Collectively Exhaustive)という手法 by マッキンゼー
- 抜け/ダブりがないようにチェックリストを作る
* ツリー
- Whyツリー/Howツリー
- MECEで問題の原因や解決方法を細分化していく
* 戦略:
「競争優位性」が継続的に持続すること 特殊な技術があるなど
* 「フレームワーク」
- コンサルティング用語なのか
- 要はチェックリストのこと。まれにマニュアルのこともある
- いろんな軸.次元でチェックを行なうということか
- マーケティングの4P, 戦略策定の4C, マニュアルのPPM(ポートフォリオマネジメント), etc.
* 短文を並べて接続詞でつなぐと考えがはっきりすることが多い
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Author: 津田 久資
Title: 超MBA式ロジカル問題解決
Comment1: 精緻な場合分けのことを「ロジカル」と言ってるようだ。言いすぎ?
Year: 2003
Date: 2004/02/18 13:56:29
Publisher: PHP