Symbol社のSPT1500(バーコードリーダつきPalmIII)のように
CodeWarriorでしか開発できないものがあるが、
CodeWarriorのリソースエディタは使いにくいので
できるだけGCC関連ツールで開発したいものである。
コンパイルとリンクだけCodeWarriorにやらせて、
残りはPILRCやbuild-prcなどのGCC関連ツールを使うことにすれば
あまりCodeWarriorを意識せずに開発することができる。
手順としては
- CodeWarrior上で、リソースエディタを使わないで
プログラムをコンパイル/リンクする。
(リソースIDは普通に使う)
- できたPRC(リソースを含まない)を
prc2binで分解する
- PilRCで作成したリソースと上記のコードを
build-prcで組みあわせて新たにPRCを作る
とすれば大丈夫である。
CodeWarriorの設定
CodeWarriorではコンパイル/リンクのオプションや中間ファイル名などが
あちこちに分散しているので設定が大変であるが、
以下のようにすればいいのだと思う。
リソースの設定
- mcp画面でリソース関連のファイルを全部削除する。
ファイルやライブラリの設定
- mcp画面で必要なファイル名やライブラリ名を加えたり消したりする。
ターゲット名やファイル名など
Target Setting画面で、各種の設定を変える必要がある。
- Target
- "Target Settin" のTarget Name
- "Access Path" に、必要なincludeのパスを加える
- "68K Target" のFile Name
- Linker
- "PalmRez" のMac Resource File
GCC関連ツールの設定
テンポラリファイル
CodeWarriorはいろいろテンポラリファイルを作成するが、
buildするたびに新たに生成されるので、
*.tmp, *Data, Resource.frk, *.psym は消してかまわない。
(CodeWarriorでMakeを行なうと自動的に生成される)
PILRC
Makefile例
NAME=TestApp
TYPE=appl
ID=test
target.prc: TestApp.prc TestApp.rcp
prc2bin TestApp.prc
pilrc TestApp.rcp
perl build-prc target.prc $(NAME) $(TYPE) $(ID) *.bin
clean:
\rm -r *.bin target.prc Resource.frk *.tmp *.psym *.hdr *~
cleanall: clean
\rm *Data