以下の4ステップを実行する。
- 資料を集めて勉強する
- 初期段階から最終段階まで、とにかく他人に意見を聞く
- いろいろ作ったり組み合わせたり試行錯誤して試す
- 作ったものを世の中に配る
これらの実現のために以下のような手法やツールを利用する
「GENEX」(generator of excellence)という枠組を提案している。
- デジタルライブラリを検索/ブラウズする
- 同僚や指導者と相談する
- データやプロセスを視覚化する
- 自由にいろいろ関連づけてアイデアを練る
- what-ifツールを使って解決法をさぐる
- テンプレート、ウィザード、自動生成ツールなどを活用して実際に作成する
- ヒストリを参照したり再実行ツールを利用する
- 結果を公開する
ステップ4の支援ツールとして
IdeaFisher,
MindManager,
TheBrain,
Axon Idea Processor
などを紹介している。
周期表を書くことによって元素の理解が深まったように、視覚化は重要である、らしい。
調査が大事/人に相談しろ/という点は
Young_Ideaと同様の主張であろう。
試行錯誤して自分で試すことが重要だ/世間に配れ/という点は、
インターネット時代のソフトウェアにおいて特に重要といえるであろう。
つまり、スジの良い研究者というのは
- 知識が豊富で勉強熱心で、
- 友達や知り合いを通じた情報交換が多く、
- プロトタイプ作成が得意で、
- すぐにWebで世の中に配ってしまう、
というような人物であり、これと逆のスジの悪い研究者というのは
- 世情にうとく、
- あまり研究会にも参加せず、
- ソフト作成はあまり得意じゃなくて、
- ホームページを持っていない、
ような人物であろう。
前者のような人物は確かに成功してるようだし、
イナカ研究者には後者のような人が多いかもしれない。