- 著者
- Ralph D. Hill
- タイトル
- Supporting Concurrency, Communication, and Syncronization in Human-Computer Interaction: The Sassafras UIMS
- ページ
- 179-210
- 日時
- July 1986
- 概要
-
Sassafrasは広い範囲のスタイルのユーザインタフェースをサポートする
プロトタイプUIMSである。特に、複数の入力装置を操作していろいろな
関連した操作を並行して行なうことができる。良く構造化されたプログラムの
規則に従ったままインタフェースを表現することができる。
Sassafrasはユーザインタフェースを構成するモジュール間の実行時
における通信、同期手段を提供している。この機能は文脈に依存したデフォルト
を持つインタフェースを作るために使われ、またこのためエラーの回復が
簡単になっている。
\\
Sassafrasは、人間とコンピュータ間のdialogを記述する新しい言語
Event Response Language(ERL)と、UIMSの新しい実行時の構造及び
通信手段であるLocal Event Broadcast Method(LEBM)に基づいている。
ERLとLEBMの両者について詳細に実装について述べている。
Sassafrasを用いた実例を2つ紹介している。
- 概要
-
◎Sassafrasの目標
○インタフェースの変更を何回も迅速に行なえること
良いインタフェースを作るには何回も実験することが大事である。
世の中のUIDSの研究動向は、いかに簡単にUIを指定するかとか
いかに幅広いインタフェースをサポートするかとかいうことであるが
いくら簡単に指定できても実現できないインタフェースが有ったら
しかたがないので、指定は複雑でも汎用なものを作る。
○UIにおける並行性
並行した出力、入力、ダイアログが必要である。
複数の入力装置を同時に操作できなければならない。
◎既存UIMSの問題点
○並行入力ができない
○アプリケーションとの双方向通信がうまくいかない
○同期の問題
◎Sassafrasの特徴
○複数並行ダイアログのサポート
○入出力ルーチンとアプリケーションの通信サポート
○同期機構
◎上の機構の実現方法
○局所的並行ダイアログを記述する言語ERL
これはJacobのRTN(Recursive Transition Network)みたいなのよりも
強力である
○モジュール間の通信と同期をサポートするLEBM
\\
◎実験によってわかったこと
○UIのダイアログ記述においてもある程度計算能力は必要である。
例えば座標の計算をするためだけのためにアプリケーションを
呼ぶのはばかばかしい。その点CSPは計算能力が有る。
○UIとAPのロジカルな分離は難しい。しかしフィジカルな分離は
可能である。
○UIデザイナーはプログラマであるほうが良い
- カテゴリ
- UI,
UIMS
Category: UI UIMS
Journal: ACM Transactions on Graphics
Abstract:
Sassafrasは広い範囲のスタイルのユーザインタフェースをサポートする
プロトタイプUIMSである。特に、複数の入力装置を操作していろいろな
関連した操作を並行して行なうことができる。良く構造化されたプログラムの
規則に従ったままインタフェースを表現することができる。
Sassafrasはユーザインタフェースを構成するモジュール間の実行時
における通信、同期手段を提供している。この機能は文脈に依存したデフォルト
を持つインタフェースを作るために使われ、またこのためエラーの回復が
簡単になっている。
\\
Sassafrasは、人間とコンピュータ間のdialogを記述する新しい言語
Event Response Language(ERL)と、UIMSの新しい実行時の構造及び
通信手段であるLocal Event Broadcast Method(LEBM)に基づいている。
ERLとLEBMの両者について詳細に実装について述べている。
Sassafrasを用いた実例を2つ紹介している。
Bibtype: article
Author: Ralph D. Hill
Pages: 179-210
Month: jul
Title: Supporting Concurrency, Communication, and Syncronization in Human-Computer Interaction: The Sassafras UIMS
Comment1:
◎Sassafrasの目標
○インタフェースの変更を何回も迅速に行なえること
良いインタフェースを作るには何回も実験することが大事である。
世の中のUIDSの研究動向は、いかに簡単にUIを指定するかとか
いかに幅広いインタフェースをサポートするかとかいうことであるが
いくら簡単に指定できても実現できないインタフェースが有ったら
しかたがないので、指定は複雑でも汎用なものを作る。
○UIにおける並行性
並行した出力、入力、ダイアログが必要である。
複数の入力装置を同時に操作できなければならない。
◎既存UIMSの問題点
○並行入力ができない
○アプリケーションとの双方向通信がうまくいかない
○同期の問題
◎Sassafrasの特徴
○複数並行ダイアログのサポート
○入出力ルーチンとアプリケーションの通信サポート
○同期機構
◎上の機構の実現方法
○局所的並行ダイアログを記述する言語ERL
これはJacobのRTN(Recursive Transition Network)みたいなのよりも
強力である
○モジュール間の通信と同期をサポートするLEBM
\\
◎実験によってわかったこと
○UIのダイアログ記述においてもある程度計算能力は必要である。
例えば座標の計算をするためだけのためにアプリケーションを
呼ぶのはばかばかしい。その点CSPは計算能力が有る。
○UIとAPのロジカルな分離は難しい。しかしフィジカルな分離は
可能である。
○UIデザイナーはプログラマであるほうが良い
Year: 1986
Keyword: user interface, Sassafras