- 著者
- 高田 哲司, 小池 英樹
- 編者
- 竹内彰一
- タイトル
- VisuaLinda: 並列言語lindaのプログラムの実行状態の3次元視覚化
- 書籍
- インタラクティブシステムとソフトウェアII:
日本ソフトウェア科学会 WISS'94
- ページ
- 215-223
- 日時
- 1994
- 出版
- 近代科学社
- コメント
- VisuaLindaの第1の特徴はもちろん3次元視覚化の枠組である.この結果,以
下の点において2次元視覚化よりも優れている.
- 2次元ガントチャートに比べ,より大量のプロセスを視覚化できる;
- 複数台の計算機と各計算機内で実行されるプロセスの関係を記述できる;
- サーバに集中する通信ラインの視認性を向上させることができる;
- プロセスの状態に関する局所的情報と全プロセスの動作状態に関する大
局的情報が同時に把握できる.
VisuaLindaのもう1つの特徴は視覚化手続きをサーバ内に埋め込んだことであ
る.このようなビルトイン視覚化モジュールアプローチを行う意義は以下に挙
げられる.
- グローバルクロック
並列システムの視覚化において問題となるのは,どの時間を基準時間とするか
である.この点Lindaでは,各クライアントは基本的に並列に動作するが,サー
バにおけるクライアントからの要求処理は逐次的に行われる.したがって,サー
バで処理を開始した時間を基準時間にとることができる.
- クライアントプログラムの無変更
プログラマは視覚化を行うためにクライアントプログラムを変更する必要がな
い.アルゴリズムアニメーションシステムに見られるように,幾つかの視覚化
システムは対象とするプログラムにソフトウェアプローブを挿入することを強
制する.しかし,実際的な視覚化システムはプログラマにこうした負担をかけ
るべきではない.
VisuaLindaは並列プログラムにおける通信のバグの発見やパフォーマ
ンスチューニングに利用されている.
(小池氏の
bit別冊記事) - カテゴリ
- UI,
Linda,
Visualization
Category: UI Linda Visualization
Comment: VisuaLindaの第1の特徴はもちろん3次元視覚化の枠組である.この結果,以
下の点において2次元視覚化よりも優れている.
<UL>
<LI>2次元ガントチャートに比べ,より大量のプロセスを視覚化できる;
<LI>複数台の計算機と各計算機内で実行されるプロセスの関係を記述できる;
<LI>サーバに集中する通信ラインの視認性を向上させることができる;
<LI>プロセスの状態に関する局所的情報と全プロセスの動作状態に関する大
局的情報が同時に把握できる.
</UL>
VisuaLindaのもう1つの特徴は視覚化手続きをサーバ内に埋め込んだことであ
る.このようなビルトイン視覚化モジュールアプローチを行う意義は以下に挙
げられる.
<UL>
<LI>グローバルクロック<BR>
並列システムの視覚化において問題となるのは,どの時間を基準時間とするか
である.この点Lindaでは,各クライアントは基本的に並列に動作するが,サー
バにおけるクライアントからの要求処理は逐次的に行われる.したがって,サー
バで処理を開始した時間を基準時間にとることができる.
<LI>クライアントプログラムの無変更<br>
プログラマは視覚化を行うためにクライアントプログラムを変更する必要がな
い.アルゴリズムアニメーションシステムに見られるように,幾つかの視覚化
システムは対象とするプログラムにソフトウェアプローブを挿入することを強
制する.しかし,実際的な視覚化システムはプログラマにこうした負担をかけ
るべきではない.
</UL>
VisuaLindaは並列プログラムにおける通信のバグの発見やパフォーマ
ンスチューニングに利用されている.
(<a href="http://www.vogue.is.uec.ac.jp/~koike/">小池氏</a>の
<a href="http://www.vogue.is.uec.ac.jp/~koike/papers/bit/bit.html">bit別冊記事</a>)
Bibtype: InProceedings
Pages: 215-223
Author: 高田 哲司
小池 英樹
Booktitle: インタラクティブシステムとソフトウェアII:
日本ソフトウェア科学会 WISS'94
Editor: 竹内彰一
Title: VisuaLinda: 並列言語lindaのプログラムの実行状態の3次元視覚化
Year: 1994
Date: 2003/08/01 04:59:50
Publisher: 近代科学社