POBox modeにおいてローマ字を入力すると、
その読みで始まる単語が予測されてカーソルの下に
候補として表示されます。
“k ”を入力すると以下のような候補が表示されます。
[k]
(こと)(ことは)(ことも)(ことを)(ことが)(から)(か)
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さらに“e ”を入力すると
読みが“ke ”で始まる単語が候補として表示されます。
[ke]
(検索)(研究)(結果)(研究所)(計算)(計算機)(けど)
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空白文字を入力すると候補を選択することができます。
上の状態から空白文字を5回入力すると以下のような状態になります。
[計算]
(計算機)(けど)(研究会)(検出)(研)(見)(系)(結構)
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上の状態で改行キーを入力すると「計算」が確定しますが、
続けて文字を入力すると前の候補が確定してから
候補の検索表示が続きます。
たとえば続けて“s ”を入力すると以下のように
「計算」の後に続く単語が予測されて表示されます。
計算[s]
(する)(するのは)(するように)(して)(します)
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このような候補選択を行なった後でもう一度“k ”を
入力すると、今度は「計算」が最初の候補となります。
[k]
(計算)(こと)(ことは)(ことも)(ことを)(ことが)
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“shi ”と入力した後で改行文字を入力すると、
以下のようにパタンが入力文字に完全に一致する単語のみが
候補として表示されます。
[し]
(し)(シ)(shi)(市)(氏)(使)(仕)(史)(四)(子)
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“kana ”と入力すると以下の状態になりますが、
[kana]
(かな)(かなり)(かな漢字)(仮名)(神奈川)(必ず)
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ここでCtrl-Kを入力すると、候補の状態にかかわりなく
入力パタンがカタカナに変換され確定されます。
また、Ctrl-KのかわりにCtrl-Gを入力すると
以下のようにパタンが無変換で確定されます。
Emacs版POBoxでは
かなに限らず
認意の入力文字列パタンに単語を定義できるので、
たとえばピリオドに対して各種の記号を定義しておけば
以下のように各種の記号を候補とすることができます。
[.]
(。)(.)(‥)(・)(…)(゜)(¨)(〇)(○)(●)
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“'' ”のような記号列をパタンに使うこともできます。
“\ ”で始まる単語を辞書に登録しておけば
TeXテキストを書くのに便利です。
[\]
(\begin{itemize})(\verb++)(\section{})(\)(∨)(¥)
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選択中の候補を確定するには改行キーを押す必要がありますが、
空白キーによる候補選択が行なわれた場合や
改行キーによる単漢字指定が行なわれた場合は、
空白/改行以外の文字を入力するとそれは次のパタン文字とみなされ、
その前に選択されていた候補は自動的に確定されます。
“jidou ”と入力すると以下のような候補が得られます。
[jidou]
(自動的に)(自動的)(自動)(自動化)(自動車)(児童)(自働)
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空白文字を入力すると以下のようになります。
[自動的に]
(自動的)(自動)(自動化)(自動車)(児童)(自働)
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ここで改行キーを押すと「自動的に」が確定しますが、
改行キーを押すかわりに``k''を入力すると、
「自動的に」は自動的に確定され、
次の候補が表示されます。
自動的に[k]
(確定)(関する)(関して)(関しては)(改行)(空白)(候補)
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また、アルファベットの大文字を使うことにより
自動的にひらがな確定を指示することもできます。
“kono ”と入力すると表示は以下のようになります。
[kono]
(このように)(このため)(このような)(この)(このよ)
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ここで“H ”を入力すると
現在入力中のパタンが以下のようにひらがなに確定し、
次の候補が表示されます。
こうすると
SKKを使っている場合と同じようなキー操作で連続的に入力を
行なうことができます。
この[H]
(方式)(表示)(ひらがな)(必要)(始まる)(富豪)(法)
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Emacsで領域を選択してから
Ctrl-Oを入力すると
単語とパタンを登録することができます。
カタカナ単語や英数字単語については、
単漢字変換指定の後、候補中から必要な単語を選択すれば
自動的に登録されます。
単語が選択状態になっているとき
(“[ ”と
“] ”で囲まれているとき)
Control-Qを入力すると、
その単語を辞書から削除することができます。
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