全世界プログラミング

という論文を 夏のプログラミングシンポジウムに 投稿予定...

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計算機やインターネットの爆発的普及にもかかわらず、 プログラミングを楽しむ人の数は全然増えていないようである。 初期のパソコンでは購入者の多くがBasicプログラミングを楽しんでいたものだが、 現在のパソコンにはプログラム開発環境は標準搭載されておらず、 環境の整備には多大な労力と資金が必要で、 プログラミングするのは計算機オタクだけという状況が続いていた。 しかし幸いなことに、以下のような理由により状況は好転しつつある。

• 手軽な開発環境が増えてきた

標準的なWebブラウザではJavascriptを利用できるし、 Basic並の手軽さで使える Processing のようなシステムも普及しつつある
• 扱える対称が増えてきた

Phidgets や GAINER のようなシステムを利用することにより、 各種のセンサやアクチュエータを簡単に操作することが可能になった
• 全世界の事物を対象にしたプログラムを書けるようになってきた

インターネットの整備により、 様々なWebサービスを利用したり、 離れた場所にあるセンサを利用したりすることが簡単にできるようになった

プログラミングを専門としない人でも、 ネットワークで接続された全世界の機器や情報を 自由に操作できる時代がすでに到来しているわけでる。 今回は、 簡単なプログラミングによって、 ネットワーク上に分散したセンサやアクチュエータを活用して楽しむことができる 「全世界プログラミング」の実例を紹介する。 キーボードと画面に閉じた従来の状況に比べてはるかに魅力的な 全世界プログラミングによって、 アーティストから日曜プログラマまで、 あらゆる人々がこれまで考えられなかった面白い世界を構築できるようになるだろう。