石井裕氏の紹介番組
NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」の石井裕氏の回を見た。
石井氏は非常に攻撃的な人物で、ビデオの中でも相変わらずエネルギッシュなご様子だったが、
スタジオでは何故かおとなしくされていた。
MITで先生をやるのは実に大変そうである。
学生は総じて優秀だから指導が大変ということは少ないかもしれないが、
tenureや資金ゲットのプレッシャで気が狂いそうである。
石井氏はふだん 普通のPCや紙を仕事に使っているようで、 家でもオフィスでもTangibleなシステムが全然活用されていないようなのが残念だった。 新しくて論文になりそうなものだけに注力しており、 実用的なものを作って使うことにはあまり興味が無いのかもしれない。
石井氏がTngible Bitsを言いだした頃はひとつのアイデアを実装するのは大変だったし、 頑張って作ったシステムを論文にすることも比較的容易であったが、 最近はカメラや Phidgetsのようなセンサ/アクチュエータと無線LANを組み合わせれば簡単に様々な実験ができるので、 便利なシステムを誰でもすぐに作れる可能性が広がっている。 このため新しいアイデアを論文とするのは難しい状況になってきているが、 本当に使えるTangibleなシステムががどこからか出現する可能性は高い気がする。
司会の茂木氏の感想には放送されたのと違う視点が書いてある。 日本の学会の問題などについては、石井氏の話というより茂木氏の意見のように見えるが、 放送されていないところでそういう会話があったのかもしれない。 また石井氏は番組中で屈辱感が重要だとか言ってようだが、 それはいかにも不健康であり、万人に勧められるようなものではないだろう。 できれば悠々といきたいものである。
1 Comments:
実用性に関するコメントに衝撃を受けました。確かに、自分も使えない中途半端なものを論文として世に広めようとしているところは、学者(学ぶもの)としての失格ではないかと感じます。
By Dong Wook, at 10:46 AM
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